日能研のポジション

早稲田大学大学院 商学研究科 井上研究室 M1 真木圭亮氏が「日能研は現在のポジションにとどまるべきか? それともSAPIX と直接競合すべきか?」と題して論文を発表しています。

さまざまな角度から日能研に光を当てて述べてくれています。1つの見方として読んでほしいと思いますし、最終判断はご自身でしていただくようにお願い申し上げます。

詳細はHPをご覧ください。
「日能研は現在のポジションにとどまるべきか? それともSAPIX と直接競合すべきか?」

詳細はHPを見ていただくとして、私なりのポイントを挙げておきます。

6ページの【中学受験観】において、日能研のエピソードを紹介した上で、
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「進学先は、各中学校の特色・良さを知った上で選ぶべきである」
「受験児童の希望に沿って進学先を選ぶべきである」
「子供第一主義」
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と結論付けています。日能研の特徴を非常に表していると思いますし、
個人的にも賛成です。

また、真木さんは、それらを踏まえて7ページ部分で、
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【日能研の強み】として3つ、
「『成功体験』による子供の成長サポート」、
「独自模試の企画・運営による受験サポート」
「マッチング機能による進学サポート」
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を挙げています。いずれも日能研の教育観とノウハウの蓄積があるから
できると述べています。

その結果として、
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【競合との関係】
日能研は保護者と児童の希望に合った進学を第一に考
えているため、そのカバーする範囲は非常に広いものと
なっている。

これに対してSAPIX は「志望校レベル」と「子供への負
荷」ともに非常に高い部分にポジショニングし、そこに特
化している。SAPIX は「最難関校合格を目標としたスパ
ルタ的進学塾」であると言えるだろう。



日能研の全体合格者数は約12,000 人であるのに対し
て、SAPIX は約5,000 人である。日能研は偏差値を重
視した受験をさせてはいないため単純に比較は出来な
いが、しかし全体合格者数と最難関校合格者数との比
率では、SAPIX に大きく差を付けられているのは事実
である。



日能研は近年最難関校合格者数を減少させてきている。
合格実績という評判が大きく作用する中学受験市場にお
いては非常に大きな問題であると言えるのではないだろ
うか。
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と述べています。

皆さんはこの意見をどうお考えになるでしょうか?
非常に参考になる意見ではないでしょうか?

真木さんは日能研という企業を競合他社と比較して鳥瞰的に見た図式を
示してくれています。

親としての立場から見るとすれば、自力をつけなければならない位置にい
る子供には日能研に預ける選択肢が妥当で、すでに力もあり、更なる上
を目指すなら、SAPIXという選択肢があると考えてどうでしょうか。

塾の体質というものは、短い時間で変えることはできないと考えるとすれば、
この日能研とSAPIXの傾向は今後ますます強まり、合格実績においては、
ますます広がっていくと私は思います。

ただ子供を預ける際になんでもかんでもSAPIXに預ければ難関校に合格で
きるのではなく、日能研のシステムで力をつけて、飽き足らなければSAPIX
に移籍する。そうしたことが可能ではないかと思います。

この真木さんの論文をそうした見方で見ると、また違う見方ができるのでは
ないか、そう感じましたので、紹介した次第です。


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