日能研のミスが招いた 2008中学入試のサピックス圧勝

首都圏での中学受験で鎬を削る二つの大手学習塾サピックスと日能研。両塾が歩んできた歴史を振り返りながら、2008年の中学入試で、なぜサピックスが合格実績で他を圧倒したのかを簡単に分析してみたい。

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表中土井鉄信氏

中学入試を大衆化した日能研と、専門店サピックス
 ここ10年、首都圏での中学入試は、サピックスと日能研の戦いとなっている。かつて栄華を誇った四谷大塚は、この10年で大きく後退してしまった。

しかし、昨年のナガセのテコ入れで、今後四谷大塚は、徐々に力を巻き返すかもしれないが、それにしても、と思う。今年のサピックスの合格実績は、他を圧勝し、これまで中学受験をリードしてきた日能研は、この先、生徒集めが苦しくなるかもしれないと予想させるのに充分なものだった。

サピックスの出自は、東京・八丁堀にあったTAPだ。TAPは、1拠点で2000名もの生徒を集め、難関校合格に向けて、徹底指導する専門店だった。サピックスもその伝統を引き継ぎ、難関校合格に圧倒的な力を示している。

それに対し、日能研は、中学入試を大衆化し、学力レンジを広くして多くの生徒を抱え、難関校から中堅校までの合格を出してきた学習塾だ。

日能研は、20数年前に、神奈川県を脱して、東京・千葉に進出をしていったが、その時のターゲットは四谷大塚で、四谷大塚の難関校の合格実績をひっくり返そうと、ゴールデンラインと称して、麻布・栄光・浅野の合格実績を伸ばして、四谷大塚の牙城を崩し、その地位を確立した。そして、10数年前には、首都圏の中学入試を制覇したかのように見えたものだ。

その頃、サピックスは、TAPから分離独立して難関校のほとんどの合格実績をTAPから奪って、一躍脚光を浴びていた。サピックスは、TAPの1拠点主義を否定して、多店舗展開に戦略をシフトし、上位層の生徒獲得に動き出していたのである。

専門店の多店舗展開を許した日能研の戦略ミス

この戦略上の変更が、今日の日能研とサピックスの合格競争を決定付けた要因かもしれない。

続きは、インサイドナウでお読みください。

インサイドナウHP 中土井鉄信氏


PAGE TOP